現代芸術教室 アートイズ

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2014年8月28日木曜日

第12回 アートイズ 活動報告

第12回 アートイズ 活動報告
「自分でカメラを作って、撮影してみよう」

夏休みのせいか、子どもがなかなか集まりませんでしたが、今日はいいんです。
部屋が狭いので。これ以上多かったら、2クラスに分けようと考えてもいました。

今日は、ピンホールカメラをつくって撮影してみるという、
科学的な要素を含んだアートイズでした。




まずは直前に撮った写真を見ていきます。
黒い写真を見ることも初めてのようでした。

写真を見ながら、どうやって写真がとれるのかをかんがえます。

「印画紙」ー 光に反応する紙
「現像」ー 光に当たった紙から絵を浮かび上がらせる
「反応」 ー 紙を3つの液体にくぐらせると絵が出て来ること

導入と同じように、しっかり活動を説明して、気持ちを活動に集中させますが、、、
なかなか伝わらない。話で伝えることの難しさ、感じました。

気を取り直し、まずは、カメラになる箱を選択。
この箱がカメラ? 期待通りの反応!!


今度は極小の穴が空いているアルミ板を配布。
裏を見ると空き缶だったのが。
穴をのぞいてきれいな丸い穴が空いている事を確認します。


配布した箱には、底の真ん中に穴があいています。
その穴に、アルミに空いている小さな穴を内側から貼っていきます。

箱の中は完全な暗室になるように、黒いテープを使って光を遮断していきます。
箱の蓋には光が入らないように、紙で蓋を覆うよう保護します。


出来上がったカメラを持って、それでは早速撮影です。
暗室に移動して、まずは部屋の中の説明。


出来上がったカメラ。シャッターも黒いテープです。
カメラ自体は簡単に作成できるんですね。


暗室のなかは、真っ赤なライトが光っています。
印画紙は、赤い光に反応しません。


印画紙をカメラの蓋に装着して、シャッターを手で押さえ外にでます。
撮影したい場所の方向にカメラを於いて、
「せーの」の声でシャッターシールを外します。

皆で20秒数えます。

数えおわったらすぐにシャッターをとじます。すぐに暗室へダッシュ!
暗室の中で、現像液、停止液、定着液の順番で液体に通していきます。

現像液に通したときの浮かび上がりは、狭い暗室の中で「わぁ」の声!


2回、3回と撮影をくり返しました。だんだん上手く撮影ができるようになってきました。
ポイントはシャッターをあけている瞬間は、
カメラを触らない。現像液につけすぎない。


ちょっと醜いですが、きれいに風景が映り込んでいます。



本日のアートイズは、ちょっと趣向をかえた活動になりました。
いつも身近にあるカメラの存在をもう一度考え直す機会になればと思っています。

それでは。

飯田





第11回 アートイズ 活動報告

第11回 アートイズ 活動報告

今回は、段ボールつかって自分だけの椅子を作る制作活動でした。
段ボール椅子の型紙は、Foldschool というインテリアデザイナーから
使わさせいただきました。

まずは、完成作品をみていきます。

本当に座ることが出来るのかを確認します。

さっそく、型紙を折り、立体のパーツを作っていきます。

型紙にはあらかじめ切り込み線が入っているものを用意しました。
それでも小さい子どもにはなかなか折る事が難しいようでした。
お母さん、保護者の皆様が一緒に参加してくださって本当に助かりました。

パーツは2つ。左右対称になるように組み合わせます。
同じ形を3つつくります。

ボンドをつかってつけていくのですが、固まる時間かかるため、
本日の活動は、ガムテープを使い固定しました。
ガムテープは自分の好きな色を選びます。

パーツが出来たらホットボンドでパーツごとを固定して完成。

すわってみます。
思い思いの椅子を完成させ、余白やマジックをで絵を書いたり、
ガムテープで装飾する子どももいました。


写真が少ないですが、、、なぜか。。

凄く作るのが大変でした。参加したお母さんからも、
「今日は大変ですね、、、」の一言。本当に申し訳ありませんでした。

一番の難しいポイントは、ガムテープを切る行為が、年齢と個人差で大きく
作業に差が出てしまいました。
また、パーツが立体に折られるので、
どの部分から張り合わせていくかが、なかなか会得するのに時間を要しました。

しかし、1つ目より2つ目、3つ目とだんだん制作スピードも上がり、
こどもの成長というか、順応の高さをかいま見れることが出来た一面でもありました。

参加されてお母様方には大変ご迷惑と、ご尽力いただきました事、
深くお詫びと御礼申し上げます。


今回の椅子は、小学生の子どもから「夏休みの自由研究」に提出できるものという
提案をいただき、課題内容を選びました。

後日、この椅子を提出した小学生の保護者様から、
凄く褒められた。みんなが座ってくれたなどのお話を聞き、
活動の広がりを感じることが出来ました。

家具を作る=自分が座る椅子に関心を持つ=何でも作る人がいる=自分でも作ってみる

こんな気持ちの派生が生まれたらと思っています。


飯田

2014年8月10日日曜日

第10回記念 アートイズ 活動報告 @ 南郷アートプロジェクト in 旧島守保育所/スマモリ

 8月9日 土曜日 曇りでしたが、涼しい風が入り込む八戸市南郷区
今日はここが会場です。 第10回目の記念の回。 南郷アートプロジェクトの企画に
コンテンツ参加しました。

せっかく南郷で活動するという事だったので、南郷のものだけで、手作りクレヨンを制作して描いてみようという企画です。


今日も参加の子どもはたくさん。

今日の影の協力者、一二三ファームの一二三祐子さん。
蜜蝋や、ラベンダー、モロヘイヤの粉末などを提供していただきました。

まずは蜂のお話から。
この蜂の巣箱も一二三さんからお借りしました。

巣箱をあけると、

蜂が蜜を集めた所を見る事ができます。
しかも、この蜜の部分を指で触ると、蜂蜜がたくさんあふれてきます。

蜂の説明と、蜜の色と花の関係もしっかり説明する佐貫先生!
南郷では鳩博士としての一面も。
本日は、蜂蜜のイメージを意識したアロハシャツが光っています!

蜜のこと、巣の事を考え、材料になる蜜蝋をさわって、
いろいろな形のクレヨンにできるように型を選びます。

シリコンの感触に初めての子どももいて、
なぜか頭にのせる子どもが続出!

蜜蝋を溶かしていきます。

僕らのぎこちない手つきに、一二三さんたまらずお手伝い!
本当に初めから最後までお世話になってしまいました。

蜜蝋だけでは固いので、オリーブオイルを入れます。
すっかり僕は入れるのを忘れていて、佐貫先生からご指摘を受ける始末。
助かりました。

子どもに説明をしていたら、蜜蝋が熱くなり過ぎ、、、

またまた一二三さんの手が。本当に今日はぎこちない運営で申し訳ありませんでした。

好きな色を選んで、型に流し込んで行きます。

シリコンの型は柔らかいので、トレーに入れて冷凍庫へ運び冷やします。

冷やすのに時間がかかるので、その間クレヨンで大きな紙に自由に絵を描きます。
南郷の風景をプロジェクターで写し、なぞりがきを楽しんで行きます。

島守保育所の入り口の門はおしゃれなデザイン。

その門をモチーフにみんなで大きな絵にしてみました。

終わってからもずっと書き続けるお友達もいました。

固まったクレヨンを型から外して行きます。
ここが一番楽しい瞬間ですね。

色素が下に沈んでしまった物もありますが、
これはこれでいいクレヨンになっていますね。

型からはあまり想像できない形。出てきたものは
動物や恐竜、魚。いろいろありました。

一人ひとつずつ箱に入れて、みんなで交換大会!
いろいろな色が手に入れられるように、交換していました。
もちろんこのクレヨンで絵を描く事ができます。
大きな絵を描く続きも行いました。



午後からも参加者が集ってきます。

午後一番の友達はなんと南の島からおじいちゃんのいる南郷に来ていた二人。

蜂の話、蜂蜜をなめたり。

蜂の巣も見るのも初めてでした。


シリコン型から好きなものを選んで流し込みます。
自分で好きな方に、好きな色を時間をかけて流し込んでいました。

一般の方の参加も。小さなお子さんを持つお母さん。
このクレヨンは植物由来の色素のみで制作しているので、間違って飲み込んでも
健康被害はありません。

持ち帰ったクレヨンでたくさん絵を書いてくれればいいなと思いました。

取材もたくさん受けました。改めて活動を言葉にするのは難しいですね。


スマモリの企画で似顔絵をやっている正部家さん。同い年で感激でした。

食べれるクレヨンをかじる佐貫先生。

本日もたくさんの子どもとクレヨンを作る事ができました。
いつも使っているクレヨンがどうやってできているのか。
絵を描くこと何を使っていているのかを、
すこしでもわかってもらえる機会になればと思っています。

本日もたくさんの方にご協力いただきました。

南郷アートプロジェクトの皆様、
八戸公会堂アート&コミュニティーの皆様
八戸市まちづくり文化推進室の皆様

そして

一二三ファームの一二三さん

本当にありがとうございました。

飯田